May 13, 2008
見える力
「ホ、ホントだ!」
先日、海外に出かけた帰りがけの飛行機の中で読んでいた『ビジネスマンのための「発見力」養成講座(小宮一慶著:ディスカヴァー携書)』という新書に、こんなことが書いてありました。
『成田空港にある荷物受取のターンテーブルでは、スーツケースの取っ手が必ず外側に向いて回ってくる』
日本ならではのお客様視点に立ったサービスとして、ターンテーブルから荷物を取りやすいように裏で人が調整しているらしいのです。
海外では絶対にそんなことはないでしょう。
取っ手の向きどころか、荷物同士が重なっていたり、落ちそうになっている荷物だってありますから。
(でも、取っ手をわざわざ外側に向けてるってホントかな)
成田空港に到着しターンテーブルでまさかと思って見てみると、ホントでした。
いや、ホントどころか、サプライズの結果。
全てのスーツケースは取っ手が外側を向き、しかも引っぱり出しやすいように立った状態。さらに、横のスーツケースとぶつからないよう一定の間隔を保って並んで回っていたのです。
これには驚きました。
こんなこと、本を読んでなかったら知りえない。
教えられなくちゃ絶対に見えてこない事実ですね。
やっぱり、日本人のお客様に対するホスピタリティは特別なんでしょうか。
そう言えば、私の英語の先生も、以前こんなことを言っていました。
「日本人のサービス精神は、世界でも類のない素晴らしいもの。だから私は日本が大好きなの」
「雨の日に百貨店で買い物をすると、紙袋にビニールのカバーをかけてくれる。そんな国どこにもないわ」
日本人のお客様に対する心づかい。
飛行機の中で本を読みながらそんなことを考えていた時、座席前にあったこんなサインが目に飛び込んできました。
『救命胴衣は緊急時以外取り出さないでください DO NOT REMOVE LIFE VEST EXCEPT IN EMERGENCY』
日本語と英語の併記。
同じことを伝えていますが、『○○○しないでください』と『DO NOT.....』とでは、伝える姿勢が全く違いますよね。
機内のトイレに行っても気になって仕方がありません。『タバコは捨てないでください NO CIGARETTE DISPOSAL』
『ご自由にお使いください AMENITIES』
日本語と英語の違いというより、日本と欧米の文化の違い、そしてお客様に対する姿勢の違いがこんなところにも表れているのです。
小宮氏はこう言っています。
『気にしていると、ものは見える。思い込みがあると、ものは見えない。まずは関心を持つことから始めよう』
確かに同じものを見ても、何かが見える人と見えない人がいます。
見えたとしても見えるものだって違うかもしれない。
全ては、そこに関心があるかどうかなのです。
見える力があるとないとでは、生まれてくるアイディアも違ってくる。
『アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ(J.W.ヤング)』と言われますが、人より多くのことが見えれば、その新しい組み合わせだって増える訳です。
あなたには、見えないものが見えていますか?
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◆アイデアを生むヒント
見ているつもりでも見えていないことがいっぱいある。
まずは、自分の常識を疑うこと。
見えさえすれば、人とは違う発想が生まれる。
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◆編集後記
長く留守をする時って、植木の水とか金魚の餌ってどうしてます?
先日、1週間程度の留守なら大丈夫という金魚の餌をついに発見。
これも、関心がないと見つからなかったのでしょうが、心配ごとがひとつ減って嬉しかったなぁ。
ただ、留守中どれだけ餌として残っていたのかは定かではありませんが…。
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◆What's New!
2009年4月に、東北芸術工科大学デザイン工学部教授に就任(兼務)することになりました。

