May 06, 2008

教えてあげる


「読み物としても面白い!」

無印良品と言えば、シンプルなデザインと手頃な価格で定評のショップですね。
小冊子そのデザイン性は海外のデザイナーも注目するほど。
近くにオープンしたばかりの無印良品で買い物をした時に、小さなカタログ風の冊子を手渡されました。
その名も「無印良品の理由(わけ)」
表紙に「2008初夏 vol.01」とあるので、新しい試みなのでしょう。

表紙をめくるとこんなことが書いてありました。
「前略…この小冊子は、いわゆる商品カタログではありません。暮らしの中の小さな発見や言葉にならない感覚の声に耳を澄ませてつくった100/7500の製品の生まれた理由(わけ)を整理したものです。暮らしがあるから、無印良品があります。すべての商品に共通するものづくりの考え方を改めて、この小冊子を通じてお伝えしたいと思っています。」

例えば、「しるしのつけられる傘」
傘無印良品の傘は普通の傘とは違って、取っ手に穴が開いています。
それは、似たような色、姿の傘は取り間違えられることが多い。
なんとか、自分だけの傘、ひとつだけの傘にできないかということで、好きな目印をぶら下げられるように穴をあけた訳です。
そんな優れたデザインの理由が一つひとつの商品について語られているのです。
さらに、利用者の声。
「プライバシー保護から持ち物に名前すら書けないので、印をつけることでわかると言うのは良いかな。」

「バッグインバッグ」は、ペンホルダーや小さなポケットが付いた、バッグの中に入れて使う整理用のバッグ。
仕切りのないバッグで直ぐに迷子になってしまう家の鍵も、これさえあればなくならない。
違うバッグを使いたい時は、取っ手を持って移し替えるだけ。
整理好きの私は、見ただけで欲しいと思ってしまいました。
「マチがないので財布の厚みが5センチの物を入れるとひどい事になりました。厚みのある化粧ポーチなども入れたいので、せめて3センチほどマチを付けてほしいです。」
という正直な感想ものってます。

無印良品は、消費者の声を聞いて改良を重ね、より良い商品にしていると言います。
それは、単なる思いつきのデザインではなく、そこには小さな知恵の集積があったということ。
そんなことまで実感できる小冊子になっているんですね。

「なるほど無印良品」は、そのインターネット版。
http://www.muji.net/mt/naruhodo/
消費者から投稿された「なるほど」の声でいっぱい。

良いことでも伝える努力をしなければ伝わりません。
商品、サービス、企業の良いことは、お客さんにとっては欲しい理由になります。
お客さんが、商品に付加価値を見い出すからですね。
自分たちの商品のどこが素晴らしいのか、そこにどうやってお客さんの声を反映しているのか、無印良品はしっかりと伝えています。
商品そのものにもアイディアがありますが、その伝え方もシンプルにデザインされているところがGOODです。


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http://www.mag2.com/m/0000252362.html


◆アイデアを生むヒント

良いことは伝えよう。
ただ伝えようとしても誰も耳を傾けてくれない。
自分らしく伝えるには、どうしたら良いか、そこにアイディアを注ぎ込むのだ。


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◆編集後記

ユニクロで買い物をすると、アニメーションのキャラクターのみが一面に大きく描かれた紙袋が選べます。
うる星やつら、あしたのジョー、巨人の星、名探偵コナン。
UNIQLOの文字は、反対側を見ないと分からない。
息子の靴下は、名探偵コナンの袋に入ったのは言うまでもありません。


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◆What's New!

2009年4月に、東北芸術工科大学デザイン工学部教授に就任(兼務)することになりました。






bobtanaka at 22:00コメント(0)トラックバック(0)ツール   この記事をクリップ!

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Profile
ボブ田中
アイディア・クリエイター

■大手広告代理店勤務
■コミュニケーションの全ての領域にまたがるプランニングを担当
■2006カンヌ国際広告祭ダイレクト部門審査員
■2007アジア太平洋国際広告祭DM LOTUS部門審査員
■2009年より東北芸術工科大学教授に就任予定
■著書に「殿様ブランディング」日本実業出版社、「感動体験マーケティング」宣伝会議(共著)
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